【西沢金山跡散策レポ】地元スタッフとともに、戦前の金山街に思いをはせる
今年3年目となった「西沢金山跡ロマン散策」は、満員御礼。
金山ではなく“金山跡”でして、残っているものは多くありません。
が、ロマンを求める方が増えているのでしょうか?
じわじわと注目が集まってきてるのを感じます。
ガイドは、前回の獅子舞鑑賞でもお世話になった栗山郷史談会(くりやまふるさとしだんかい)さんです。
今回の栗山史談会のメンバーは、サポートスタッフをいれて6人。
会長の平さん(おじいちゃんが西沢金山勤務)を中心に、栗山の歴史や文化に詳しい方たちがそろっています。
他のツアーでもよく登場しますので、常連の方にはおなじみの方たちです。
地元ガイドが好評です
インターネットで西沢金山のことを調べると、いろいろな説明が確認できます。
ただ専門家とかよほど興味をもつ方でない限り、言葉と写真だけで想像を膨らませるのはハードル高めです。
栗山ツアーでは一般の方も楽しみやすいように、地元住民の生の声で伝える企画にこだわっていて、毎回好評です。
こんなやりとりがありました。
集合写真に映っている当時の小学生たちをみて、
「あれは〇〇さんだ」
「ほんとだ!」
「こっちは□□さんだ」
「ほんとう?△△さんじゃないの?」
「いや□□さんで間違いないよ。本人に聞いたから」
・・・
・・・〇〇さんって誰やねん
しかし史談会の熱い栗山トークが繰り広げられるので、〇〇さんとか□□さんとかまったくわからないのですが、思わずニヤリとしてしまった方も。
地元ツアーの醍醐味ですね。
またこんな素朴な質問も・・・
「(こんな山奥にあって)電気と水道はどうしていたの?」
史談会の方がていねいに答えていました(両方とも使えましたよ)。
ランチタイムには、現役地域おこし協力隊による鉱石解説も。
いろいろな人が関わることによって、企画が少しずつ進化しています。
西沢金山をきっかけに栗山の奥深さに興味をもち「ほかの体験にも参加したい」という声も多かったです。
初企画の懇親会も好評でした
過去のツアーで「栗山の人ともっともっと話したい」というご要望に応え、今回よりはじめて懇親会を実施しました。
川俣温泉こまゆみの里で、夕食を食べてからスタート。
スタッフとしての感想は・・・
やっぱり何時間あっても足りねぇ
「栗山の人ともっと話したい」→懇親会→「さらにもっと話したくなる」の無限ループ。
みなさん夕食をがっつり食べたはずなのに、史談会の方たちが用意した栗山グルメにお酒と会話が進みます。
今回はテスト的にやりましたが、改善点などを調整しつつ次回も実施を検討します。
写真はお世話になった「こまゆみの里」さんの露天風呂 秋バージョンです。
いよいよ来月より紅葉シーズン突入です。
おわりに・・・
栗山の歴史上、重要な価値のある西沢金山。
ここ数年だけみても、シンボルだった神社跡の社が朽ちてしまうなど、状況は悪化しています。
また西沢金山の全盛期は100年くらい前のこともあり、今となってはわからないことのほうが多いです。
それでも想像できる範囲で、地元住民の生の言葉で当時の状況をこれからも伝えていきます。
今回は西沢金山や鉱石などにお詳しい方にもご参加いただき、スタッフにとっても学びが多い1日となりました。
スタッフ アオヤマ