体験レポート

【2016⑫ ライトトラップで昆虫観察レポ】めずらしい昆虫の数々と、パワー全開のこどもたち

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第12回は、ライトトラップで昆虫観察。ちょっとあやしい装置で、ちょっと変わった夏休み。家族みんなで楽しみました。

1.ツアー開始前からパワー全開のこどもたち

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ガイドは日光自然工房の飯村さん。5月のバードウォッチングや、6月の土呂部(どろぶ)地区の自然観察でもお世話になりました。

生きものや自然の不思議をわかりやすく解説してくれるプログラムが、いつも好評です。

10月には飯村さんが代表をつとめる「日光茅ボッチの会」のツアーが実施されます。お楽しみに。

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去年の企画は天候不良で中止が多かったです。でも今年は、ツアー1ヶ月前に満員御礼。ライトトラップブーム、じわじわきてます。

はじめて見るライトトラップを目の前に、虫取りあみとカゴを持参して戦いにのぞむこどもたち。

ツアー開始前から興味しんしん。前へ前へ。夜だけど眠くなんかありません。

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昆虫がたくさん集まってくるのは、栗山に豊かな自然環境が残っている証拠」と、飯村さん。

この日は人気のミヤマクワガタは現れませんでしたが、蛾やトンボなどの昆虫をじっくり観察。みんな真剣な表情です。

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「ブラックライトを使用して虫が集まるのを体験できてよかった。説明もわかりやすくてよかった」(30代・女性)

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「たくさんの種類の虫がいてよかった。」(30代・女性)

2.こどもたちの適応のはやさにびっくり

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ライトトラップの裏側。影絵みたい。

「クワガタがほしい」なんていいながらも、だんだん蛾をはじめとする昆虫たちにも興味をしめすこどもたち。

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新たな発見を求めて、場外でも。

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「つかまえた昆虫はなんていう名前かな?」

当日の配布した資料と照らしあわせて、親子で確認します。

ツアー後半になると、蛾を見て「ベニシタバ!」なんて名前を叫ぶ子も。子どもたちの適応のはやさに驚きます。

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「蛾をよく見ることはないので、珍しい虫を間近で見られてよかった」(30代・女性)

3.大人も夢中。ツアー後も、会場に残って昆虫観察

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会場の様子。後半には月が出てきました。時間はあっという間にすぎていきます。

最後は目をつむって、山奥の夜のしずけさを味わいました。ふだんはあまり意識しない音。でも耳をすませると…聞こえてくるのは、昆虫の鳴き声、風の音、川の音などなど、山奥の夜は別世界のよう。

会場には休憩スペースがありましたが、ツアー中に休けいする方はいませんでした。それどころか、ツアー終了後も会場に残り虫探しを続けていました。

こどもだけでなく大人も夢中になった、夏休みのとくべつな夜でした。

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「泊まるところやおススメの場所も親身に相談に乗ってくれてありがたかった。とても良くて、これ以上求めるものはありません。」(30代・女性)

スタッフのひとこと

1番の人気のミヤマクワガタは見られませんでした。でも子どもたちの反応やアンケート結果を見ると、みなさん満足の様子。苦手な人が多い蛾たちも、飯村さんの話を聞きながらじっくり見ると、魅力的に見えてくるから不思議。視点を変えると、いつもの世界ががらっと変わる。貴重な体験でした。

ライトトラップで昆虫観察。企画2年目で、栗山の人気ツアーの仲間入りです。 事務局 アオヤマ

ガイド担当

日光自然工房